IBM PC/AT互換機用MS-DOSを日本語化するための1方式、AX規格で採用されていた日本語キーボード。
現在日本語キーボードの主流となっている106/109配列と比較してより英語キーボードに近いレイアウトになっており、英数キーの配置が通称ASCII配列(106系はJIS配列準拠)である点や、日本語関連キーが少なくシンプルな操作が可能であり、スペースキー周りのレイアウトに余裕がある点、特殊キーの[AX]キーが存在する、などの特徴がある。
AX規格が、現在のWindowsへの流れとなったIBMによるDOS/V方式との規格争いに敗れたことにより、製造が止まり入手が非常に困難であるが、その特色により、ごく一部に熱心な愛用家が依然として存在する。
また、マイクロソフト主導による規格であったためか、公式対応ではないものの、現在のWindows 7/Windows Server 2008などにも依然としてAXキーボードドライバが同梱されており、最新のWindowsでも一部レジストリ変更などにより利用可能な状態が維持されている。