パソコンに当たり前のように存在する「Cドライブ」。しかし、その前には「Aドライブ」「Bドライブ」と呼ばれる場所があった。今ではあまり使われることがないが、そこにはパソコンの歴史と、技術の進化が静かに刻まれている。 パソコンの歴史 AドライブとBドライブの違いは、とても単純である。最初に認識されるフロッピーディスクドライブがAドライブ、2番目に認識されるものがBドライブ。つまり、違いは「順番」だけであった。役割に大きな違いはなく、2台目を接続して使うかどうか、それだけの違いであった。 この背景には、初期のパソコンにおける記憶装置の使い方がある。1980年代、パソコンにはまずフロッピーディスクドラ…