4.2エルヴィスプレスリーは適切なマーケティングがなされただろうか。 団塊ジュニア世代のわたしが捉えたエルヴィスプレスリーとは、マツケンサンバをうたう松平健のようなもんだった。 大人になり、さかのぼって聴くことでエルヴィスプレスリーの深い音楽性を知ったが、もし興味をもってエルヴィスプレスリーを聴かなければ、もみあげでちょっとポテ腹、金持ちの有閑マダム相手のベガスのショーマン──それがプレスリーだった。 極東のじぶんには、ひたすらそんなつまんないプレスリーしか伝わってこなかった。 洋楽厨だったのでビートルズはさんざん探求した。それに比べてプレスリーのマーケティングのヒドさったらなかった。音楽性じ…