ドイツ・ベルリンに存在するクラブ。
「世界最高峰のクラブ」と呼ばれる、現代のクラブ・シーンにおいて極めて重要な場所である。土曜の夜から翌日の夕方くらいまで営業していることが日常であり、主にハードなテクノが鳴り響き続ける。音響設備のクオリティの高さには定評あり。ベルリンのダンス・ミュージックやクラブ・カルチャーを体現したようなクラブである。
入り口ではドアマンによる客の「選別」が行われる*1。Berghainに、そしてその夜のパーティーにそぐわないものは絶対に入れない。その代わり、一度入れればそのパーティーは出入り自由となるため、一度帰って休み、また朝になって戻ってくるという遊び方も可能。なお、地元客と観光客を合わせ、数多くの客がBerghainに訪れるため、この選別により入り口までの道のりには行列が出来上がるのが定番である。
ゲイ・カルチャーと密接に結びついたクラブでもある。そのため、カメラの持ち込みは厳重に禁止されている。クラブ内で行われていることについてセンセーショナルにメディアで書かれることもある。
DJはレジデント制を採用しており、基本的にはレジデントがプレイをする。Marcel Dettmann(マルセル・デットマン)、Ben Klock(ベン・クロック)、Len Faki(レン・ファキ)、Shed(シェッド)などが有名。その他、ゲストとして数多くのDJがプレイしている。DJ Nobuは日本人として初めてBerghainでプレイしたDJである。
建物は1Fがラウンジとバー、2Fが「Berghain」、3Fが「Panorama Bar」という構成である。
*1:この「選別」についてはBerghainという場所の空気を守るためにも仕方がないという考え方がある一方、オープンではないと批判する者もいる。例えばテクノ・アーティストのRichie Hawtin(リッチー・ホウティン)は何らかのトラブルからBerghainを追い出されたことがあり、その後に自身のFacebookでBerghainの選別について批判めいた発言を行った。