有無を言わせぬ説得力 まずは、タイトル曲「Bewitched」を聴いてみてください。 容姿からは少しかけ離れた、中低域に安定感のある、 非常に深みのある、のびやかな声質の魅力にまずやられる。 久々の大物感を備えたシンガーの誕生である。 前作の『Everything I Know About Love』でも、強く感じたのだが、 ついつい聴き入ってしまう、有無を言わせぬ説得力があるのである。 1999年生まれと言うから、まだ24歳。 天賦の才と形容せざるを得ない。 前にも書いたが、 ボーカルは特に、自分の好みの声の相性というものがある。 私の場合、アイリーン・クラール、キアラ・シベロ、ノラ・ジョー…