ラヴクラフトはエイブラハム=メリットとダンセイニ卿の本をC.L.ムーアに贈ったことがあり、ムーアが1936年1月30日付の手紙でお礼を述べている。 まずは、すばらしい御本をくださったことに尽きせぬ感謝を申し上げます。ダンセイニの本をこんなにたくさん一度にいただけるとは、私の手には余りそうです。その幻想と描写の手法に似せてみたいという衝動は抗いがたいほどですが、どういうわけか紙を無駄にするだけで終わってしまいます。ダンセイニは誰にも真似られませんが、その作品を読んだものは誰でも挑戦してきたのでしょう。メリットの本も素敵ですね。私が『黄金郷の蛇母神』を読んだのは何年も前のことで、ずっと再読しようと…