今年のテーマは “portals”(=門、扉) パンデミックの影響で、昨年は5月開催、その前年と前々年は縮小/リモート開催となった、ベルリンを代表する実験的な音楽フェスティバルの一つ、『CTM(Club Transmediale)』。今年はやっと久しぶりにフルスケールで、本来の開催時期である1月末から2月の第1週目にかけて、11日間にわたって行われた。 毎年掲げられるテーマは、今年は“portals”(=門、扉の意)。ややぼんやりとしたテーマの印象通り、フェスティバル全体としては何を目的として開催しているのかというビジョンが見えにくかった。プログラムや地図などの印刷物は一切無い上にWebサイト…