35mmフィルムに替わる、デジタルデータを用いた映画(デジタルシネマ)の上映方式。デジタルシネマパッケージ。Digital Cinema Package。
デジタルシネマを推進するため、ディズニーとFOX、パラマウント、ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント、ユニバーサル、ワーナー・ブラザーズにより策定された、デジタルシネマに関する技術統一の仕様「DCI(Digital Cinema Initiatives)」により提唱された上映フォーマット。
DCI準拠のサーバーで上映する方式により、映画の配給などにおいて35mmのフィルムをプリントするより安価で容易になるため、フィルムに替わる上映方式として注目されている。DCPサーバーを導入すれば上映できるが、合わせてDCIに準拠したプロジェクターも販売している。
通常の場合、音声やビデオなどをデジタル映像や音声を扱うためのコンテナフォーマット「MXFファイル」に関連付けて保存され、XMLフォーマットで補助的に索引ファイルを作成する。
MXFファイルは莫大なストレージを占領するのを防ぎ、また安全のため、圧縮やコード化、暗号化などが行われたストリーミングを含む。画像圧縮はJPEG 2000が用いられ、音声はリニアPCMである。
利用できる標準的な暗号化は動作モードが「CBC」で「AES 128ビット」である。
3D映像制作 -スクリプトからスクリーンまで 、立体デジタルシネマの作り方-
サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ Blu-ray