大覚寺(だいかくじ)は、真言宗大覚寺派の本山。876年(貞観18年)、嵯峨天皇の離宮嵯峨院を寺院に改め、歴代の天皇や皇族が住持された門跡寺院であり、嵯峨御所として知られる。境内にある宸殿(重要文化財)は徳川2代将軍秀忠と浅井長政の三女であるお江の間に生まれた東福門院和子が女御御殿の宸殿として使用していたもので、狩野山楽筆の牡丹図・紅梅図(重要文化財)などがある。また、嵯峨天皇をはじめ後光厳・後花園・後奈良・正親町・光格の各天皇の写経が勅封心経として奉安されており、般若心経写経の根本道場として、心経信仰が盛んに行われている。 境内の東側に広がる大沢池(名勝地)は、平安時代、唐(現在の中国)の洞庭…