真珠の輝き イギリス、ショーナ・オーバック監督 「小品」と言われる映画が好きだ。ダイヤモンドほどの輝きはないが、真珠のような品のいい輝きがある。「DEARフランキー」もそんな小品の一つだ。 イギリスの港町、リジーは暴力的な夫から逃れるため、9歳の息子フランキーと母親をつれて引っ越しを繰り返していた。フランキーは難聴で補聴器をつけ、言葉は話せなかった。父親は長い航海に出ていると教えられ、フランキーは父親の顔さえ知らなかった。リジーは父親のふりをしてフランキーと手紙のやり取りをしていた。 フランキーは父親からの手紙だと信じていた。そして一生懸命に返事を書いていた。その返事はリジーにとっては聴くこと…