ジェイコブ・コリアーの「わかりすく、難しことをやる」 このジェイコブ・コリアーの Djesseシリーズ最後の集大成的アルバムを聴いて、 久しぶりに若かりし頃の音楽的戦慄の感覚が蘇ってきた。 「戦慄」を辞書で引くと、「怖くて震えること。おののくこと」とある。 怖くはないので、少しニュアンスは違うが、 「身体が震える」とか「血がたぎる」とか「おののく」といった表現は しっくりくる。 私にとっても洋楽の初体験であった、クイーンの第5作までの初期作品群や、 EL&Pの「恐怖の頭脳改革」、ツェッペリンの映画「永遠の詩」など、 十代の頃の音楽体験はあまりにも強烈で、まさに戦慄して聴いていた。 ジャズでは、…