研究者にとって,論文執筆時に文献の掲載は必須の仕事になる。世界中に星の数ほどもある論文から,自分の論文に必要な論文を文献として入手し,管理するのは大変な仕事だと思っている。 何しろ筆者が卒論で引用した論文はわずか10本。それも自分の実験の手順をまとめたような論文が中心で,理論的な論文は半分ぐらいだった。当然,文献引用の書式に従って手書きで記述し,卒論の最後に加えた形である(当時,ワープロはまだなかった)。 現在,仕事の関係で論文を参照する機会も多いが,数十本,ときには100本を超える文献を掲載した論文に出会うことがある。文献だけで数ページを占めてしまう。これを,引用個所の記述とともに間違いなく…