静かに心震える このアルバムで、改めて、メロディ・ガルドーという人の深淵さを 思い知った気がする。 というのも、彼女が「奇跡の生還」といったようなエピソードつきで、 センセーショナルに登場し、 「マイ・オンリー・スリル」が大ヒットしていた頃、 最初私としては、話題作り重視の過剰でデコラティブにイメージ操作された シンガーといった先入観で彼女捉えていた気がする。 だから、よく聴きもせずに、 いかにも思わせぶりな歌唱の仕方やその出で立ちに、 ある意味、良い印象を持っていなかった。 アーティストの音楽そのものに向き合う謙虚さを、 リスナーとして、いつも忘れないでいるようにしたい。 この、ピアニストの…