今回取り上げる日興コーディアルの不正会計は、細野祐二さんの著書「法廷会計学vs粉飾決算」で、非常に詳しく分析されています。しかし、内容が難しく容易に理解できなかったため、自分自身が把握するためにも当時起きた事柄を整理し、ブログに記しています。 まず、興味を持った理由は以下3点あります。 ① 不正会計額は約147億と巨額である。何が起こったのか? ② 日興コーディアルへの課徴金は5億円と、比較的軽い処分だったのはなぜか? ③ 監査を担当していた青山監査法人は解散したのはなぜか? これらの疑問を中心に、当時起こった事を整理します。 1.概要 2.特別目的会社(SPC) 3.ベルシステム24買収 4…