内発的動機付けの概論と系譜、性質について。 歴史。 内発的動機付けの概念は1930~40年代に主流だったHullの動因低減説やFreudの精神分析的本能理論に対する反論だとして出来たもの。この2つは「行動は性欲とか食欲とか本能的な欲求に基づいてのみ引き起こされる」としたが、この前提は探索行為を説明できなかった。Harlow, Harlow, & Meyer (1950)などの探索行為を主題とした研究により、人が情報を積極的に求める存在であることが証明され、動因低減説が誤りであることが示された。また生理的欲求等の基本的欲求の欠乏による動機と自己実現のための欲求による動機を区別し、後者の重要性を強…