「自分自身の絵を描くこと。じゃないと藝大には受からない」。 東京藝術大学油画の現役合格を目指す、主人公の矢口八虎(やぐちやとら)は、予備校講師にこう言われる。 え?「自分自身の絵」って......?上手に描くだけではダメなの?まだ経験値の低い17,8歳の若者が、そんな課題をつきつけられてしまうなんて...... 藝大卒業生山口つばさ氏の描いた美大受験のリアル、『ブルーピリオド』。すでにアニメ化、舞台化もされている人気漫画の実写映画をみに行ってきた。 www.geidai.ac.jp 大人になって久しい私は、人生は、好きなだけでも、才能だけでも、努力だけでもどうにもならないことを体験として知って…