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HDR

(コンピュータ)
えいちでぃーあーる

High Dynamic Range、明度差を広く取った映像のこと。本来的な意味ではコンピュータ画面上で表示可能な8bitの色深度を越えた画像ということになるが、実際には8bitの中で明度を調整した画像を指すことが多い。


通常、映像は明るいところと暗いところを同時に表現することができない。明るい部分に合わせて露出を調整すれば暗いところは真っ黒に潰れ、逆に暗い部分に合わせれば明るいところは白く飛んでしまう。人間の目でも同じだが、目は視線を向けた所に合わせ明るさを調整し続けながらの認識になるため、意識の上ではそれぞれの部分を適性な露出で見たものとして記憶される。
記憶にあるような風景を再現するための手法がHDRである。


通常、HDR作成のためには露出を変えた複数の画像を用意する。例えば空の明るさに合わせた画像、影になった建物に合わせた画像、その中間の3枚を用意し、合成により各所の明るさを調整して1枚の画像にする。
結果として、できあがったものは空がくっきりと青く、影の部分もはっきりと見え、かつ中間域も偏らない記憶通りのものになるが、その反面、画面全体の明度が均一化するため灰色がかって不自然さを感じるものになりがちである。


同一アングルで複数枚の写真を必要とする性質上、静物でないものに対するHDR合成は不可能だが、1枚の画像から明度ごとに切り分けて調整を施し合成し直す形で擬似的にHDRを作ることもできる。

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