台湾で使われている客家語のひとつである四県腔(腔は方言に相当する)をローマ字で書く方法として、現在ある程度普及しているものに、拼音方案と白話字があります*1。本エントリではこの2種類の表記法間で書き換え、読み替えをする際の便に供するため、基本的な違いと一覧を提示します。 この表に登場していない声母*2、韻母*3については拼音方案と白話字で違いはありません。初めに基本的な考え方を記載したあと、対照表を掲載しています。 1. 声母 a. 拼音方案では有気音と無気音の対立が普通話の拼音同様 p-:b-, t-:d- といった表記で書き表されるのに対し、白話字では ph-:p-, th-:t- といっ…