認知症になった人が、徐々に家族のことやこれまでのことを忘れていき、最後はほとんどを忘れて逝ってしまうことを、Long Good-byeというそうだ。時間をかけて”さようなら”を告げるんだね。 これは、父親(山崎努)が認知症を発症してから亡くなるまでの7年間を、家族である、母(松原智恵子)、長女の麻里(竹内結子)、次女の芙美(蒼井優)の目を通して描いた物語。 昨年9月、父が脳出血後、認知機能が著しく低下し、先月リハビリ専門病院を退院したときにはかなり進行した認知症と診断されてから、私はこれから自分が経験することを予習するかのように、認知症の家族について書かれた本や映画を観ている。 実は、これまで…