気骨の結晶 もう、聴く前から期待できるのであるが、 実際、聴いてしまうと、遥かに期待を上回ってくる。 このトリオの前作「Time Remembered、も衝撃的で、 日本ジャズ界に新たな風が生まれたと興奮したものだが、 今回の作品は、トリオとしての三者のインタープレイが、 よりスポンティニアスかつ、自由なアイデアや新たな切り口に 満ちあふれていて、前作よりも一層飛躍している。 冒頭の一二曲を聴くと、 前作より、須川の思いやこだわりが前面に出ているような気がするが、 林と石若というメンバー無くして、 この緊張感と同時に解放感を感じさせる特異な音楽は 生み出せ得ないのは間違いない。 本質的に即興的…