今回は多国籍企業であり、誰もが知るナイキの児童労働問題について。 キーワード: 児童労働(child labor), 搾取(exploitation)、多国籍企業(MNEs)、最低賃金(minimum wage) 1997年に発覚したナイキの児童労働問題。 過去数十年にわたり靴やスポーツメーカーとしてトップランナーであったナイキ。 一方で、途上国での"搾取"が背景にあったことが明らかとなった本件。 1980年頃までは韓国と台湾で生産を行なってきたものの、両国の経済水準があがるにつれ、より安い労働力を求め、中国とインドネシアに生産拠点を移した。 当時インドネシアの1日あたりの賃金は1ドルほど(ア…