わたしは、20世紀の画家マーク・ロスコが、フィレンツェで何を見たかを順で追いたかった。 だから、今回の『フローレンスのロスコ』展では、一番最初にサン・マルコ修道院へ向かい、次にミケランジェロが設計した階段のあるラウレンツィアーナ図書館を訪れ、そしてメイン会場のストロッツィ宮殿 を訪れたのも自然な動線だった。 「その部屋はまさに私が望んでいた感覚を持っていたそれは訪問者に、ドアと窓が壁で閉ざされた部屋に閉じ込められたような感覚を与える」 と、ラウンツィアーナ図書館を訪れたロスコは言った。 ストロッツィ宮殿 での展示は2023年にパリのルイ・ヴィトン財団で行われたものより規模は小さかったが、サン・…