米国時間、2024年3月26日から28日まで、ラスベガスで開催されたFabric Conference(略称:FabCon)に参加しました。FabConはMicrosoft Fabricに焦点を当てた初のカンファレンスであり、その内容について紹介したいと思います。下記動画は、FabConでのエキサイティングなシーンをまとめたもので、世界中でFabricに興味を持つ約4,000人の参加者が集まったイベントです。 youtu.be
Direct LakeはFabricアイテムであるLakehouseやWarehouseを活用しますが、データがDelta Parquet形式*1となります。Power BIサービスに発行されたセマンティックモデルはインポートモードであることが多いですが、今回はこのインポートモードやDirectQueryモードのセマンティックモデルをDirect Lakeへ移行(マイグレーション)するやり方を紹介します。 なお、今回の方法は前回のOneLake Integrationとは異なり、ショートカットを作るのではなく、Dataflow Gen2を使用してDelta Parquetファイルを作成していく…
既に公式ドキュメントに記載されている方法はありますが、その説明がやや分かりにくいため、よりわかりやすく説明してみました。ただし、注意点や留意点については公式ドキュメントで十分に記載されているため、ここでは主にコンセプトと実現方法に焦点を当てて説明していきます。今回の記事の対象者ですが、Fabric LakehouseでPower BI Direct Lakeを使いたい人向けとなります。 learn.microsoft.com
以前の記事でCopilot for Data Factoryについて紹介をしましたが、今回はPower BIのセマンティックモデルが完成した状態から、Power BIサービス上でCopilotがレポートの提案や作成を支援する機能について考察してみたいと思います。 今回紹介する内容は、以前執筆したSaaS分析シリーズのサンプルデータを基にしています。関連する情報を詳しく知りたい方は、下記シリーズ(計10回)もご覧いただければと思います(一部の箇所でDAXが出てくるため、難易度が少し上がるかもしれません)。 marshal115.hatenablog.com
前回のQ&Aからやや時間が経過しましたが、残りの部分となります。 ignite.microsoft.com Amir NetzTechnical Fellowという肩書でFabricにおけるCTO(Microsoft歴27年)。Vertipaqエンジンの開発者であり、今のPower BIがあるのは彼のおかげといっても過言ではない(参考記事)。めちゃくちゃパワフルな方で個人的に大ファンです Justyna Lucznik元々はPower BIのAI(Q&A等)を担当されていたが、FabricではData EngineeringやData Scienceの製品リーダー Priya Sathy現Da…
Microsoft Igniteで様々な刺激的な発表がありましたが、特に注目されたのがCopilotでした。Copilotは、Microsoftが提供する人工知能を活用したプログラミング支援ツールや生産性向上ツールの総称であり、「GitHub Copilot」、「Copilot for Microsoft 365」、「Copilot in Fabric」等があります。今回紹介するのはデータの取得と変換(ETL)を担うData Factory(データフロー体験)となります。
2022年に登場したPower BI Desktopの最も優れた機能の1つに、フィールド パラメーター(以下「FP」)があります。以前、私はこの機能についていくつかの記事(①、②)で取り上げましたが、その使いやすさや効果から、多くの企業で現在も広く利用されているようです。最近では、顧客から「Direct LakeモードでFPを活用したいが、Power BI Desktopの「新しいパラメーター」がグレイアウトされており、これを実現することができない」という質問を受けました。 今回はこの事象及び解決策を紹介したいと思います。 ※注意「データセット」は別名「セマンティックモデル」に変更となっていま…
前回は、Power BIのセマンティックモデルに関する重要なQ&Aをご紹介しました。今回は、さらに重要なFabricワークロードに関するQ&Aをまとめました。 ignite.microsoft.com イベントの視聴URLは上記の通りですが、Q&Aに対する回答者は以下4名 +Josh Coplan(OneLakeの製品リーダー)となります。 Amir NetzTechnical Fellowという肩書でFabricにおけるCTO(Microsoft歴27年)。Vertipaqエンジンの開発者であり、今のPower BIがあるのは彼のおかげといっても過言ではない(参考記事)。めちゃくちゃパワフル…
前回はFabricを使用してPower BIのレポートを構築する方法について解説しました。今回は、Power BI Desktopで作成されたデータセットに対してライブ接続を行った場合の留意点について説明をします。データセットは、Excelでいうテーブルに相当しますが、Power BIではより複雑な構造を持つセマンティックモデルを表すものです。このセマンティックモデルは、テーブルやリレーションシップ、DAXメジャーなどを含み、データのまとまりとその構造を定義します。 ※注意「データセット」は別名「セマンティックモデル」に変更となっています。Datasets renamed to semanti…
前回はDataflow Gen2を使用してソースからデータをインポートし、Fabricを介してデータをLakehouseにロードする方法を紹介しました。今回は、ここから日付テーブルを追加し、Power BIで可視化する前まで見ていきたいと思います。たかが日付テーブルということですが、データエンジニアリングが入ってきますので、少し解説が必要となります。なお、既に手順の概要を説明しましたが、Power BIの可視化において最も一般的な方法の1つは、Dataflow Gen2 → Lakehouse → Power BIデータセット(モデリング)→ Direct LakeモードでPower BIレポ…
Microsoft Fabricについて整理しました。 by ChatGPT Microsoft Fabricは、企業向けの包括的なデータ分析プラットフォームです。以下は、その概要、具体的な機能、および実用例に関する情報です: 概要 Microsoft Fabricは、データ移動、データサイエンス、リアルタイム分析、ビジネスインテリジェンスをカバーするオールインワン分析ソリューションです。 このプラットフォームは、データレイク、データエンジニアリング、データ統合などのサービスを統合的に提供します。 Fabricを使用することで、複数の異なるサービスをまとめる必要がなく、分析ニーズに対応するため…
こんにちは!オルターブースのいけだです! 今回は、Microsoft Fabricについて紹介します。 Microsoft Fabricは、先日のMicrosoft Build 2023で発表された、Microsoftの新しいSaasソリューションです。 ※Microsoft Fabricは現在プレビュー段階です www.microsoft.com Fabricではデータの収集、統合、分析、可視化を一括で行うことができます。 Fabricには以下のサービスが含まれており、データ技術者とビジネスサイドが共同作業する為のデータ統合環境です。 データエンジニアリング データ統合 データ ウェアハウス…