マグネチュード7.7とは、かなり大きな地震だった。震源地は台湾島東部のすぐ沿岸、花蓮県では12人ほどの犠牲者が出たという。年初の能登半島地震もマグネチュード7.6だったから、ほぼ同じ規模。しかし能登半島地震で245名もの犠牲者が出たのに比べると、人的被害は少なかった。 能登半島地震が2つの地震が連発したこと、大規模な火災を引き起こしたことのほか、やはり台湾の建物の耐震対策が進んでいたことがこの差を生んだものと思われる。また、花蓮県ではそれほど人口稠密なところは多くなかったからだろう。この写真は昨年の台湾出張で見かけた、台北市の古い住宅が集まる松山エリアである。ここが震源に近かったら、もっと多く…