Phyllis Dorothy James White(1920年〜2014年11月27日)
イギリス・オックスフォード生まれの推理小説家。
若くして医師と結婚、戦時中は看護婦。戦争で精神を病んだ夫を抱え、生計のため保健関連の仕事を始める。1962年に"Cover Her Face"(邦題『女の顔を覆え』)で作家デビュー。のち、公務員としては内務省の高い地位に昇り、少年犯罪など警察関連の業務を担当。
1987年CWA賞ダイヤモンド・ダガー賞(巨匠賞)、1999年MWA賞巨匠賞受賞。
社会への多年の貢献により、1991年、「ホランド・パークのジェイムズ女男爵」に叙爵。
邦訳はいずれも早川書房から。
日本では《女性探偵コーデリア・グレイ》シリーズの『女には向かない職業』が有名だが、続編の『皮膚の下の頭蓋骨』以降はアダム・ダルグリッシュ警視(のち警視長に昇進)を主人公にしたシリーズに絞られている。
ダルグリッシュ警視は80年代からTVドラマ化。日本でもビデオが販売され、ミステリ・チャンネルでも放映された。
ノンシリーズのディストピア小説『人類の子供たち』は2006年に映画化された。
*CWA賞受賞作品 ▲マカヴィティ賞受賞作品