離島ではこれまで、全身麻酔終了後覚醒し抜管後すぐに退室し、その後はHCU入室していたが再クラーレを意識した観察を行っては来なかった。 そもそも再クラーレとはなんなのか? 筋弛緩薬分子が神経筋接合部のニコチン性アセチルコリン受容体の75%を占拠していても、残りの25%の受容体では神経筋伝達が通常通りなされるため筋力は正常化する。すなわち、神経筋接合部はさまざまな生理学的条件下で大きな安全域を持っている。低濃度の筋弛緩薬がある状況下で、呼吸性アシドーシス、マグネシウムまたはアミノグリコシド系抗生物質の投与、または安全域を低下させるその他の要因により、再クラーレ化が起こることがある。ロクロニウム分子…