術後創感染症は、 手術部位感染SSI:surgical site infection 遠隔部位感染RI:remote infection とに大別される SSIは、切開創感染(表層+深層)、臓器/体腔感染 RIは肺炎、抗菌薬関連腸炎、尿路感染、また医療機器関連感染症などがあり、術野外感染とも呼ばれる 術後感染予防薬は、SSIの予防を第一目標とすることから、targetは術野の汚染菌である 投与タイミング 手術開始時にSSIの起因菌に対して十分な抗菌効果を示す血中濃度、組織濃度が必要であるため、初回投与は執刀前60分以内に静脈内投与することが推奨されている。 バンコマイシンとキノロン系は120分…