東京はいつもキラキラしていて刺激的で憧れて出てきましたという人が、サラリーマンを辞めてから意外と多くて驚いている。サラリーマン時代は地元には職がなくて… とか、学生時代から東京なので… という“止む無く”という色を漂わせている人が多かったからだ。 しかし、彼らが考える「東京」と、そこで生まれ育った私が見る「東京」との間には、かなりの温度差というか“色”の違いがある。それは、あなた、それが自分の故郷だったらいやでしょうというようなものである場合が多く、私は鬱になる。 その私の“鬱”を端的に表したのが、この春、発売された、土岐麻子さんソロデビュー20周年のベストアルバム"Peppermint Ti…