ハンコックよりもハンコックらしい パトリース・ラットェンの1977年の作品。 グラミー賞受賞者であり、アメリカでは、プレイヤーだけでなく、 音楽プロデューサーや作曲家としても大いに活躍し評価されている才媛である。 私が着目するのは、彼女のピアノプレイ。 彼女のフェンダーローズによるソロは、ハービー・ハンコックそのものである。 いや、ハンコックよりハンコックらしい。 いかにもツボを心得た、ローズ・プレイである。 素晴らしいタイム感覚とグルーブ。 そして何よりそのフレーズのハンコックライク。 本人もハンコックに相当影響を受けているのは自認しているが、 ハンコックのフレーズをより洗練したというか、分…