稀代の音楽家・坂本龍一氏が2023年3月28日に亡くなって、早いもので1年以上が経ちます。 これまでに坂本龍一氏に関する書籍や雑誌類、音楽や映像ソフトなど様々なアイテムが出されてきましたが、本書は昨年6月に出版された書籍です。 2009年に、自身が生まれてから57歳までの活動の軌跡を記した自伝「音楽は自由にする」の続編ともいうべきもので、2009年以降、亡くなる直前までの活動の軌跡を記した自伝であり、坂本龍一氏が口述した内容を、親友である鈴木正文氏が記載してまとめたもので、まさに坂本龍一氏の「遺書」とも呼べる内容です。 全8章から成り立っており、最後には「著者に代わってのあとがき」というタイト…