久坂部羊 「R.I.P. 安らかに眠れ」久坂部さんの作品で気になるものを見つけたので読んでみました。 主人公の兄が3人の自殺志願者を殺害した事件の裁判を傍聴していた。自身に対してあれほど優しかった兄だが殺害に関してまるで罪悪感を持っていないと取れる発言をするだけでなく、自殺を望む人に生きるように言うことを否定する主張を繰り返すばかりであった。兄が変わってしまった理由を知るために被害者の遺族や兄のことを知る親戚などから聞き込みをする、というお話。 自殺をテーマとした社会問題系の作品となります。暗いテーマではありますが自殺大国と言われてしまっている日本にいる以上は避けるわけにもいきません。本作の印…