RSウイルスはどんなウイルス? RSとはレスピラトリ シンシティアル(respiratory syncytial)の略で、「呼吸器合胞体」と翻訳される。培養細胞に感染させると、ウイルスが感染して増えるに伴い、感染した細胞同士がくっついて大きな細胞、すなわち細胞融合した多核の巨細胞(これを合胞体という)が作られるので、この名が付けられている。乳幼児に発熱や鼻水などの症状を引き起こす、呼吸器の感染症の原因となる。 生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染すると言われている。初めての感染で誘導される免疫が不十分で、その後の感染を完全には防御できないため、何回も感染し、発病を繰り…