英オックスフォード出身の5人組バンド。レディオヘッド 1985年に前身バンド、On A Fridayを結成、1992年にメジャーデビュー。2007年現在までに7枚のオリジナル・フル・アルバムを発表。
その前衛的で電子音楽からクラシックまで取り入れた独特の音楽性から世界最高のバンドとの呼び声も高い。
Creep Paranoid Android Just Fake Plastic Trees Pyramid Song 2+2=5 等。
Artist: Radiohead Album: OK Computer Song Title: The Tourist 概要 『OK Computer』(1997年)の最後を飾る「The Tourist」は、テクノロジーの暴走と情報過多な現代社会への恐怖を描いてきたアルバム全体に対する、静かで壮大なアンチテーゼであり、最終的な救済の提示である。この楽曲はジョニー・グリーンウッドがパリの広場で、美しい景色を楽しむこともなく慌ただしく写真を撮り続ける観光客(The Tourist)を見た経験から着想を得ている。秒速1000フィートという猛スピードで生き急ぎ、過充電で火花を散らす現代人に対して、「…
Artist: Radiohead Album: OK Computer Song Title: Lucky 概要 本作「Lucky」は、『OK Computer』(1997年)の終盤に配置された、アルバムの壮大なクライマックスを担う楽曲だ。元々は1995年、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の救済チャリティ・アルバム『The Help Album』のためにたった5時間で録音されたものであり、結果的にこれが次作『OK Computer』の重厚でメランコリックなサウンドスケープを決定づける重要な転換点となった。飛行機墜落事故という絶望的な状況から生還した主人公が、極限のトラウマから逃れるために「自分は…
Artist: Radiohead Album: OK Computer Song Title: No Surprises 概要 『OK Computer』(1997年)の終盤を飾る本作は、グロッケンシュピールとアコースティックギターが奏でる極めて美しく穏やかな子守唄のようなメロディと、絶望的で虚無的な歌詞との強烈なコントラストが特徴的な楽曲だ。資本主義社会における賃金労働の疲弊、大量消費社会への嫌悪、そして政治への無力感に押しつぶされた現代人が、感情を完全に麻痺させることでしか平穏を得られないという悲劇を描いている。「一酸化炭素との握手」というフレーズが示す通り、ファンの間では抗うことすら諦…
Artist: Radiohead Album: OK Computer Song Title: Climbing Up the Walls 概要 『OK Computer』(1997年)の終盤に配置された本作は、アルバム全体を覆うテクノロジーへの恐怖や資本主義社会での疎外感から一転し、人間の内面に潜む狂気、パラノイア、抑圧されたトラウマという極めて生々しい恐怖を描き出している。トム・ヨークが過去に精神病院で働いていた際の経験や、当時のイギリス政府が推進した精神障害者を地域社会に解放する「ケア・イン・ザ・コミュニティ」政策に対する疑念が背景にあるとされる。ジョニー・グリーンウッドが敬愛する現代…
Artist: Radiohead Album: OK Computer Song Title: Electioneering 概要 『OK Computer』(1997年)の中で最もストレートで荒々しいギターロック・サウンドを響かせる本作は、内省的なアルバム内において異彩を放つ極めて攻撃的なナンバーだ。タイトルが意味する「選挙活動」の通り、有権者に耳障りの良い言葉を並べる政治家たちの欺瞞と、裏で進行するグローバル資本主義の暴走を痛烈に批判している。しかし同時に、この曲はレディオヘッド自身に向けられた鋭い刃でもある。前作の成功により巨大な音楽産業のシステムに組み込まれ、世界中を飛び回ってプロモ…
Artist: Radiohead Album: OK Computer Song Title: Fitter Happier 概要 『OK Computer』(1997年)の折り返し地点に配置された本作は、楽曲というよりも、アルバムの根底に流れるテーマを決定づけるマニフェスト的インタールードである。スランプに陥り、自身がピアノで弾き語りすることすら嫌悪していたトム・ヨークが、書き溜めていたライフスタイル・マガジンの謳い文句や自己啓発的なフレーズを、Apple Macintoshの音声合成ソフト(通称"Fred")に読み上げさせたことで誕生した。感情を持たない平坦な機械音声が「より健康で、より…
Artist: Radiohead Album: OK Computer Song Title: Karma Police 概要 『OK Computer』(1997年)の中核を成す本作は、監視社会や資本主義の抑圧、そして同調圧力を痛烈に皮肉ったレディオヘッドの代表曲だ。元々は『The Bends』ツアー中にメンバー間で交わされていた「悪いことをするとカルマ警察に捕まるぞ」という内輪のジョークが発端だが、楽曲は次第に、規格化された現代社会への怒りと、巨大な音楽産業(システム)に加担せざるを得ないバンド自身の自己嫌悪へと変貌していく。ビートルズの「Sexy Sadie」にインスパイアされたピアノ…
Artist: Radiohead Album: OK Computer Song Title: Let Down 概要 『OK Computer』(1997年)の心臓部とも言える「Let Down」は、現代社会における移動(トランジット)の無機質さと、そこに渦巻く強烈な疎外感を描いた傑作だ。頻繁なツアー移動の中でトム・ヨークが感じた、空港や高速道路ですれ違う無数の人々に対する虚無感がインスピレーションとなっている。音楽的には、ジョニー・グリーンウッドが5拍子、他のメンバーが4拍子で演奏するというポリリズム的なアプローチをとっており、この計算されたズレが、群衆の中にいながらも周囲と決して交わら…
Artist: Radiohead Album: OK Computer Song Title: Exit Music (For a Film) 概要 本作は、バズ・ラーマン監督の映画『ロミオ+ジュリエット』(1996年)のエンドロール用に書き下ろされた楽曲であり、名盤『OK Computer』の重厚な空気を決定づける最重要曲の一つだ。フロントマンのトム・ヨークが10代の頃に観た1968年版の同作映画に強いインスピレーションを受けており、「なぜ二人は親の束縛から逃げ出さなかったのか」という彼自身の長年の疑問が制作の出発点となっている。幽玄なアコースティックギターの弾き語りから始まり、不気味なメ…
Artist: Radiohead Album: OK Computer Song Title: Subterranean Homesick Alien 概要 1997年リリースの歴史的名盤『OK Computer』の3曲目に収録された本作は、ボブ・ディランの「Subterranean Homesick Blues(サブタレニアン・ホームシック・ブルース)」をもじったタイトルを持つ、浮遊感あふれるスペース・ロック・ナンバーだ。フロントマンのトム・ヨークが抱える現代社会への強烈な疎外感と、他者とわかり合えない孤独がテーマとなっている。当時の彼は、前作『The Bends』の大成功による絶え間ない…