明るいわりに寒くって、仕舞おうと思って洗濯した洋服を、引っ張り出しては着ている。 同僚が一人、辞表を出した。 突然でビックリである。 既に次の職場は決まっているそうで、そこは手回しが良い。 県外出身の人で、なかなか社内の人との付き合いがうまくいかないと言っていた。 要するに嫌味を言われて流せなかったのだろう。 私自身には、それほど働きにくい職場だとは思わないが、何か嫌だったんだろうな。 きっと頑張ったんだけれど、力尽きたんだ。 そう思って、少しづつ私が諦めていく。 まだ若いし、仕事は有るし、これから未来はどのようにも開けている。 おばあさんが心配することも無い。 一生懸命やっても、ここで生活す…