十代にしてエルヴィス・コステロと比肩されたロディ・フレイムは天才に違いない。楽曲制作において、彼はそのクリエイティヴィティを詞に、曲に、投影させる。完成する楽曲群は多くの聴き手から絶対的に支持されるほど素晴らしいものである。
そんなロディのキャリアは、Aztec Cameraのギタリスト/ヴォーカリストとして始まった。アズテック・カメラのメンバーとしてデビュー・アルバム『High Land, Hard Rain』(83年)をリリース。そのアルバムでは、パンク性を底に感じさせながらもジャングル・ポップなサウンド群を示し、結果、アズテック・カメラはファッショナブルなニュー・ウェーヴ・パンク・バンドとして世間に広く認知された。
ソロとしても98年にデビュー・アルバム『The North Star』を、02年に2nd『Surf』を発表。独創性に富んだ素晴らしい音楽を聴かせてくれるロディ。もはや彼がエルヴィス・コステロと比較されることはない。