ルミノコッカスはセルロース分解能力を持つ菌です。特に反芻動物において食べた植物の繊維を分解するため消化に重要な役割を果たしています。 ヒトの腸内細菌にも存在しており、セルロースや多糖などの消化し、短鎖脂肪酸を産生して役立っています。 日本人やスウェーデン人は他の国に比べて、ルミノコッカスが多い腸内細菌をしています。しかし、このルミノコッカスが増えすぎると糖質の吸収と脂肪の蓄積が促進されて肥満や動脈硬化になりやすいとも言われています。 米テキサス大学の研究では、皮膚がんの一種であるメラノーマ患者112人から採取した糞便を分析して、腸内細菌叢の多様性や構成について調べています。ルミノコッカス属が生…