中門に入った宰相に、清盛は目通りを許さなかった。 仕方なく宰相は源《げん》大夫判官 季貞《すえさだ》を通じて、 言葉を伝えて貰う事にした。 「つまらない人間と関り合いになったことは、 返すがえすも残念ですが、これもいたし方ありません。 成経に縁づいた娘が、身重の体で、 実は今朝から、この嘆きのため、息も絶えだえなのです。 如何《いかが》でございましょうか、 少将一人生きていても如何《どう》なるものでもありません、 暫くこの教盛にお預け下さらぬか、 決して間違いなどは起さぬように厳重に監視いたします」 これを聞いて清盛は、 「又教盛のあれが始ったな、全くわけの判らんことばかり申して」 とろくすっ…
驚いたのは、明雲大僧正である。 元々、道理一点ばりの人だからここに及んでも、 喜ぶより先に、この事件の行末を気にかけていた。 「私は、法皇の勅勘を受けて流される罪人なのですから、 少しも早く、都の内を追い出されて、 先を急がねばならぬ身です。 お志は有難いが、貴方方に迷惑はかけたくない、 早くお引き取り下さい」 と言う。 しかし、このくらいで引き下る衆徒ではない。 何が何でも山に戻って貰わねば、 山の名誉にもかかわるとばかり、座主の決意を促した。 「家を出て山門に入ってからというもの、 専ら、国家の平和を祈り、 衆徒の皆さんをも大切にしてきたつもりですし、 我が身にあやまちがあろうとは思われず…
治承元年五月五日、叡山の座主〈ざす〉、明雲《めいうん》大僧正は、 宮中の出入りを差しとめられた。 同時に、天皇平安の祈りを捧げるために預っていた、 如意輪観音《にょいりんかんのん》の本尊も取上げられた。 更に検非違使庁《けびいしのちょう》を通じて、 神輿を振り上げて、 都へ押し寄せた張本人を摘発せよという命令もきていた。 こうした、矢次ぎ早の朝廷の強硬策は、 先の京の大火事に原因と理由があったろうが、 もう一つには、とかく、法皇の信任厚い西光《さいこう》法師が、 あることないこと、山門の不利になることばかりを、 後白河法皇に告げ口したためであった。 そのため、法皇は、ひどく山門に対する心証を害…
加賀守師高、目代師経の断罪を度々叫び続けていたのにも拘らず、 一向に沙汰のないのにしびれを切らした山門の僧兵達は、 再び実力で、事を処理する決心を固めた。 折柄行われる予定の日吉《ひえ》の祭礼をとりやめると、 安元《あんげん》三年四月、御輿を陣頭に京へくり出して来た。 賀茂の河原から、法成寺《ほうじょうじ》の一角に兵をくり出し、 御所を東北から囲む体形で迫ってきた。 京の街々辻々には、 坊主、神官、その他、各寺、神社に仕える者達がはしくれに至るまで、 都大路をぎっしり埋めていた。 神輿は、折柄の朝日を受けて、輝くばかりのきらびやかさで、 人目をうばうばかりである。 事に驚いた朝廷側からは、 早…
僧兵の引揚げた後、取り残された神輿について、 俄かに、公卿会議が開かれた。 とにかく、いささか、不気味なお土産《みやげ》だけに、 いくたの論議が繰り返されたが、 結局、保延《ほうえん》四年神輿入洛《じゅらく》の前例にならって、 祇園の神社に奉置することに話が決まり、 夕刻を選んで、祇園別当、澄憲《ちょうけん》の手で、 祇園の社に入った。 神輿に突き刺った矢は神官が抜いた。 昔から、山門の僧兵を先頭に、 都に押しかけたことは、何度かあったが、 今度のように、神輿に矢が当ったのは始めてのことであった。 それだけに、一般の庶民はもちろん、 殿上人の中にも山王の祟りを恐れて、 戦々兢々《せんせんきょう…
薩摩国の設置は、『続日本紀』によると大宝2年(702年)のこととされる。国府が置かれたの薩摩半島西部の川内(せんだい)であった。川内には薩摩国分寺跡がある。国の史跡にも指定。「薩摩国分寺跡史跡公園」として整備されている。場所は鹿児島県薩摩川内市国分寺町。 天平13年(741年)に聖武天皇の詔により、国ごとに国分寺を設置することになった。薩摩国分寺もその一つだ。 また、薩摩国分寺跡のすぐ近くにある「万葉の散歩道」もあわせて紹介する。ここには『万葉集』に収録された歌の碑がちょっとある。また、大伴家持(おおとものやかもち)の像も。大伴家持は薩摩守に任じられ、この地に居た時期がある。 薩摩国分寺跡へ …
鹿児島県薩摩川内市にある新田神社では、新田八幡桜まつりを開催しています♪ 提灯の灯りに照らされた幻想的な桜並木を、ぜひお楽しみください。 【期間】3月22日(金)〜4月7日(日) 【時間】18:30〜22:00 【場所】新田神社参道 【入場料】無料 https://satsumasendai.gr.jp/events/72241/
今回、開館40周年を迎えるにあたり川内歴史資料館(鹿児島県薩摩川内市)が収蔵している国指定重要文化財を特別公開し、歴史を紐解きます。 【日時】1月31日(水)〜3月24日(日)9:00〜17:00(入館は16:30まで) ※休館日 月曜日(祝日の場合は翌日) 【場所】川内歴史資料館2階展示室 【料金】大人200円 小・中・高校生100円 http://rekishi.satsumasendai.jp/
鹿児島県薩摩川内市にある太平橋通り商店街振興組合と太平橋連合通り会が主催で「もちつき大会」を開催します♪ ついた餅は無料配布いたします。さらに、ぜんざいの振る舞いも(無くなり次第終了)ご用意します! 【日時】12月29日(金) 11:30〜 【場所】Gモールキャッピー(宝くじ売場横) https://satsumasendai.gr.jp/events/71454/
今年もJR川内駅(鹿児島県薩摩川内市)周辺でイルミネーションが点灯します♪ イルミネーションの点灯にご協力いただく「光のオーナー」を募集いたしますので、ご協力お願いします! 【募集期間】11月9日(木)〜12月25日(月) 【協賛金額】1口 1,000円 ※川内商工高校美術部学生デザインのピンバッジを1口につき1個プレゼントします。 https://satsumasendai.gr.jp/events/70826/
鹿児島県薩摩川内市発表資料より鹿児島県薩摩川内市では、県道山崎川内線(都市計画道路向田天辰線)の一部供用を開始します。
鹿児島県薩摩川内市では、「第19回薩摩川内市産業祭&JAフェスタ」を4年ぶりに通常開催します! ステージイベントの他、新鮮な野菜や市価より安い畜産物の販売、魚のつかみどり、抽選会等、楽しみが目白押し♪ぜひお越しください。 【日時】11月19日(日) 8:30~14:00【場所】薩摩川内市総合運動公園 多目的運動場 https://satsumasendai.gr.jp/events/71050/
鹿児島県薩摩川内市発表資料より鹿児島県薩摩川内市では、県道川内串木野線迂回道路の供用を開始します。これに伴い現県道の一部が薩摩川内市に移管され、一部が九州電力の社有地となり通行ができなくなりるそうです。
鹿児島県薩摩川内市の三大祭り「薩摩川内はんやまつり」が開催されます! 今年度のメイン会場は大小路側です♪音楽隊パレード、薩摩川内歴史絵巻行列や、約3,200人が参加するはんや総踊りをぜひ、ご観覧ください♪ 【日時】11月5日(日) 12:00〜16:00 【場所】国道3号線(大小路〜向田) https://satsumasendai.gr.jp/events/70166/
たれにより 世をうみやまに 行きめぐり 絶えぬ涙に 浮き沈む身ぞ 嫉妬をする紫の上をなだめる源氏の君 (紫の上に by 源氏の君) 〜いったい誰のために このつらい世を海や山にさまよって 止まることのない涙を流して 浮き沈みしてきたのでしょうか 【第13帖 澪標 みおつくし】 別れの夕べに前の空を流れた塩焼きの煙のこと、 女の言った言葉、 ほんとうよりも控え目な女の容貌の批評、 名手らしい琴の弾きようなどを 忘られぬふうに源氏の語るのを聞いている女王は、 その時代に自分は一人で どんなに寂しい思いをしていたことであろう、 仮にもせよ良人《おっと》は 心を人に分けていた時代にと思うと恨めしくて、…