T・S・エリオット(1888〜1965) アメリカの詩人。批評家としても活躍した。 代表作である長編詩『荒地』は、ダンテ的な声を現代詩の形式の中で蘇らせ、アメリカ・モダニズム文学の最高峰として人々の間に記憶されている。 他に、「プルーフロックとその他の観察」、「聖灰水曜日」、ギリシア悲劇に範をとった詩劇「寺院の殺人」などが著名。 批評家としては「伝統と個人の才能」を著し、後のニュー・クリティシズムに影響を与えた。
Masculin:というわけで、タイトルのままですけどご指南をば。 Féminin:あらずいぶんお見くびりですこと。これでも長年筍の下処理やお料理くらいはしてましたのよ。父が元気だった頃は毎年春になると京都の知り合いから朝掘りのが届いてたから。 M:それは失礼、わが家も全く同じでしたね、母の古い知り合いの方から。届くと何を置いても糠湯掻きにかかって…痛風が出て立ち上がるのも辛かったのにガンバったのはもう三十年以上昔で。荷が着かなくなったらもう自分はいないものと思ってくれとの伝言で、届かなくなってさて何年経つのか…やっぱり京都の知り合いって大事にしないと。秋には松茸に若狭のぐじとか。 F:うん、…
新国立劇場小劇場にて初日ぶりの 『デカローグ 1・3』C2列センターブロック(フルセット券で)。これからチケット買う方にはC・Dブロックのお席をおすすめしたい。 🎼はじまりはこの音楽で、亀田佳明さんのナレーションの声を脳内で聞いています。『デカローグ 1~10』PR映像 https://youtu.be/yf4QCDjU6wQ?si=IVYuLubXV7OOOGUh @YouTubeより 【あらすじと初日の感想】 プログラムA★★★★★ https://magnoliarida.hatenablog.com/entry/20240413/1712991305 ⛸️🧊デカローグ1(プログラムA)…
「春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、紫だちたる雲のほそくたなびきたる。夏は夜。月のころはさらなり。やみもなほ、蛍の多く飛びちがひたる。・・・」 (枕の草子) 「四月は残酷な季節・・・」(T.Sエリオット) 本日は合気道稽古前にパソコンの会(「PC楽会」)に参加した。そこではワードを使った「チラシ作成」の復習と「パソコン基本のき」の講義を聞いた。ワード、エクセルは便利であるが難しい。メールソフトもマイクロソフトのOutlookだけでなく、Google(グーグル)のGメールほか色々あるのだと教えて貰った。 合気道の稽古に行く前から気分が重かった。合気道の稽古では逆半身の正面…
「ポエジーは認識,救済,力,放棄である.世界を変えうる作用としての詩的行為は,本質的に革命的なものであり,また,精神的運動なるがゆえに内的解放の一方法でもある.ポエジーはこの世界を啓示し,さらにもうひとつの世界を創造する.」メキシコのノーベル賞詩人パス(1914‐98)畢生の一大詩論――. メキシコ出身の詩人オクタビオ・パス(Octavio Paz)は,ラテンアメリカのみならず,シュルレアリスムに親しむ仏文系の詩人からも尊敬を集めた文化人として知られる.パスは批評家でもあり,外交官の顔ももっていた.外交官としてフランス,アメリカ,スペイン,スイス,インド,日本にも赴任したが,パリで出会ったシュ…
映画『オッペンハイマー』を鑑賞しての備忘録2023年製作のアメリカ映画。180分。監督・脚本は、クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan)。原作は、カイ・バード(Kai Bird)とマーティン・J・シャーウィン(Martin J. Sherwin)の評伝『オッペンハイマー(American Prometheus: The Triumph and Tragedy of J. Robert Oppenheimer)』。撮影は、ホイテ・バン・ホイテマ(Hoyte van Hoytema)。美術は、ルース・デ・ヨンク(Ruth De Jong)。衣装は、エレン・マイロニック(Ell…
ポリー・ファイバー作。 第二次大戦下のロンドンが舞台。 ドイツの空襲が激しくなると、政府は市民を疎開させたり、地下鉄駅を開放して市民を守ろうとしました。 クロネコのモーガンは、地下鉄駅の中で生まれます。 妹のメーブとお母さんは、塀の上で寝ていたところを爆弾が落ちてあっという間に死んでしまいます。 一人ぼっちになったモーガンは、フェイバーアンドフェイバー社に住み着いて、編集者や作家を励ます猫として成長します。 フェイバーアンドフェイバー社は、あのT・S・エリオットの『キャッツ』を刊行した会社です。 エリオットさんがモーガンを会社で飼おうと言い出したのだそうです。 作者は、2匹のネコとともにロンド…
ガイ・バード、マーティン・J・シャーウィンによるピューリッツアー賞受賞作『オッペンハイマー(原題:American Prometheus)』(ハヤカワNF文庫)を原作とした映画『オッペンハイマー』は、クリストファー・ノーラン監督の12本目の長編作品だ。 映画『オッペンハイマー』は、第二次世界大戦中にアメリカの原子爆弾開発を主導し「原爆の父」と呼ばれる理論物理学者J・ロバート・オッペンハイマーの人間としての選択と葛藤を描いた3時間以上に及ぶ伝記映画で、ノーラン監督作品常連のキリアン・マーフィがオッペンハイマーに扮し、ノーラン作品で初めて主演を務めた。 youtu.be 原子力委員会委員長のルイス…
T・S・エリオットは「四月はいちばん残酷な月」と詠ったが、日本で生活する現代人が作品について特に知らずにこの詩行に共感するとすれば、その大半は新年度、新生活への憂鬱を読み取ってのものだろう。四月の残酷に耐えるために、というよりも日頃から自分が心がけているのは、とにかく無理をしないこと、早めに布団に入ること、夜にお香を焚いて音楽を聴くだけの時間をとること、そして日中はなるべく引きこもらずに散歩すること。 そういうわけで、今日は研究と仕事は最小限にして、論文を少しだけ手直しし、授業のためのちょっとした準備だけして、外をぶらついていた。それにしても明日で年度の最後とは、いやはや。
晴。 大垣。 ミスタードーナツ大垣ショップ。エビグラタンパイ+ブレンドコーヒー446円。少し年配の男性が、めずらしいことにひとりでずっと読書していた。単行本で、誰の本かはわからなかったが。岐阜という田舎で、読書する人を見かけるのはめったにないことである。 四方田犬彦『詩の約束』(2018)を読み始める。わたしは四方田さんのよい読者でないが、これはとっても惹かれる。人文学の全領域にわたる博識、ペダンティックな博覧強記を見せつける、圧倒的に「豊かな」本だ。いま読んだだけでも、中世イランの世界的詩人ハーフィズから始まり、日本では萩原朔太郎をかすめて西脇順三郎、寺山修司を経、谷川俊太郎に至る、錚々たる…
ある日の返却本だっけ? ICEMAN 病気にならない体のつくりかた 作者:ヴィム・ホフ,コエン・デ=ヨング サンマーク出版 Amazon この話:短期間で寒がりを克服して免疫力もアップするという話題の「ヴィム・ホフ・メソッド」とは?|@DIME アットダイム このコールドトレーニングとやら(呼吸エクササイズ*1も重要らしいが)を実践すると、「髪の密度を高める」効果もあるというんだが。それは聞き捨てならん!→冷水シャワーのさらなる効果 | 宮﨑ケンキチ【理想人格コーチ】 早速やってみる?まぁもうちょっと暖かくなってからだな。準備もなしに実践すると、wikipedia:心臓麻痺の危険もあるらしいし…
第4回「みんなのつぶやき文学賞」結果発表会の「海外篇」で、ペ・スア『遠きにありて、ウルは遅れるだろう』(斎藤真理子訳、エクス・リブリス、白水社、2023)の紹介を担当しました。 原書の書誌は下記の通りです。 배수아『멀리 있다 우루는 늦을 것이다』(워크룸프레스〔workroom〕、2019)[版元] この本は全体が3つの部分からなり、各部では「ウル」という名の女性が登場し、その行動が描かれています。それらのウルが同一人物なのか、たまさか同じ名前なのかは判然としません(おまけに「ウル」という名の犬まで登場します)。 文章は、私たちが慣れ親しんでいる言葉で書かれており、一つひとつの語彙や表現に…
来週には春休みに突入です。 進級前のコーヒーブレイクみたいなもの ちょっと、ひと休みして すぐにアクセル全開でスタートダッシュの新学期 気づくとゴールデンウイークで 休憩ポイント、、 もう初夏になる頃。 放って置いても時間は勝手に過ぎて行くんで できるだけ、やりたいことを無理矢理にでも 押し込んで、クリアーしていくぐらいで丁度イイ。 夏 10年ぶりに静岡に劇団四季「キャッツ」 夏休みに、家族みんなで観に行くこと 本日、決めました。 みんな、初体験の観劇になります。 7月には「家族旅行」も検討中 やれること、やりたいことを精一杯 それが一番大事。 劇団四季「キャッツ」10年半ぶりにやって来る 過…
今日は一心不乱に読書をし、まとめていたのでそれ以外の話はなし。悪しからず。 【読書】 カイ・バードとマーティン・シャーウィン『オッペンハイマー 中 原爆』(ハヤカワ文庫NF、2024)及び同『オッペンハイマー 下 贖罪』(ハヤカワ文庫NF、2024)を読了。メチャクチャ睡眠時間削って何とか読み切りました……。それほどまでに読む価値があったと自信をもって言えますね。 まず、中巻から。ナチスを地上から消し去るためにナチスより先に原爆を作らなければという必死の思いで、ロスアラモスの数千人の科学者たちを独特なカリスマ的魅力で仕切ったオッペンハイマー。理論物理学の直観的な天才から巨大なプロジェクトのスマ…
大江健三郎の『ピンチランナー調書』は、大江没後、雨後の筍のように叢生した大江論の中でも、あまり言及されることはない。この長編が新潮社から刊行されたのは一九七六年で、「哄笑の文学」として大きく宣伝されていた。その時中学二年生だった私は、二年後に高校一年生になって大江の初期作品を夢中になって読んだあとで、この最新長編を読み、失望するほかなかった。それは哄笑とはほど遠かったし、かといって大江の初期作品のような輝きもなかった。その後、この作品を再評価した人は私の知る限り、ない。 当時、大江の盟友として知られた井上ひさしが、盛んに「笑いの文学の復権」などと言っていたが、柄谷行人は、「笑いの復権などと言っ…
塚本邦雄(1920-2008年)は、第二次大戦後の前衛短歌運動の旗手としてよく知られる。 きっかけは、戦後まもなく歌壇・俳壇に対して突きつけられた「第二芸術論」(1946年)だった。これは短歌型文学の前近代性──日本的抒情、表現の狭小、「何を」より「誰が」詠むかを重視する解釈──を否定する評論であり、呼応する形で、塚本邦雄は「現代短歌」を模索し始める。 第一歌集『水葬物語』(1951年)は歌壇からは無視されたものの、三島由紀夫の激賞を受けた。1950年代から60年代にかけて塚本は、寺山修司や岡井隆らとともに、現代短歌の韻律・語法・情景を整備していくことになる。 その後1980年代に俵万智や穂村…