まただ。 また、俺は終電の窓ガラスに映る自分の顔を見て、絶望的な気分になっている。 テカテカに光る額、黒ずんで開ききった鼻の毛穴、そして顔全体にへばりつくような、どす黒い疲労感。 いつから俺は、こんな「絵に描いたような疲れたおっさん」になってしまったのだろうか。 連日の残業、理不尽なクレーム処理、削られていく睡眠時間。会社は俺の若さと引き換えに、わずかばかりの給料を振り込んでくる。 「ああ、クソ…! この顔面にこびりついた“社畜の垢”を、根こそぎ削り落としたい…!」 そう、俺が求めていたのは、ただ汗を流すだけの洗顔ではない。 毛穴の奥深くに詰まった皮脂と、この理不尽な社会のストレスを同時に吸い…