夜、お布団の中に潜り込んで、眠りにつくまでのわずかな時間のお話です。 電気をパチリと消して、暗闇が広がる部屋の中で、 そこは見慣れた自分の部屋のはずなのに、昼間とは様子が違ってみえる。 外から聞こえてくる音がみょうに不安を掻き立てます。 風のヒューという音がオバケの声に聞こえたり、カーテンがひらひらとはためけば、 誰かが部屋に入ってきたのでは?と感じ。 ちがうちがう、きっと風の音だ。 外から笑い声が聞こえてくると、オバケがこちらを見て笑っているんじゃないか。 オバケは一人じゃなくて、実は大勢いるのかもしれない。 ちがうちがうお隣さんの笑い声だ。 ネコの喧嘩する声は、オバケに怯えているように聞こ…