Intelが2004年にバリュー向けにリリースしたCPU.
コアはPentium4と同じPrescottコアで,コードネームはPrescott-V.
Pentium4版Prescottと比べて,2次キャッシュが少ない,ハイパースレッディングテクノロジーがオフになっているなど,機能が制限されている.
FSBは533MHzで,2次キャッシュは256kバイト.
CPUのピンはmPGA478(Socket478)とLGA775.
E0ステッピング以降のCeleron Dは,LGA775パッケージで提供されており,プロセッサーナンバーの後ろにJがつく.
このJがついたCeleron DはWindowsXP SP2のDEP機能に対応している.
シリーズ下位のCeleron D 320(2.40GHz)は,通常FSB533MHz*4.5=2.40GHzで動作しているが,ロットによってはFSB800MHz*4.5=3.60GHzで動作させることが可能で,一部のオーバークロッカー達からMendocinoコアの再来と騒がれている.
2005年6月には,Intel EM64T対応のCeleron Dがリリースされた.
これによりx86-64環境の導入が可能となった.
それに伴いプロセッサナンバーも1を足したものに変更された.(例えば340→341など)
ただし対応しているのはLGA775版のパッケージと,i915/925/945/955チップセットを搭載したマザーボード環境だけである.
なお,CeleronシリーズはCeleron D/Celeron Mからプロセッサナンバーが導入されており,性能の指標がクロック周波数ではなく,客観的な基準から判断できる数字へと変わった.
ラインナップ
/Jは,LGA775版のCeleron Dを意味します.
また,プロセッサナンバーの1桁目が1,もしくは6となっているものはEM64Tに対応したLGA775版です.