ジャズとブルースは密接な関係がある。音楽スタイルとしてのブルースは、3行詩型の12小節が基本型で、ブルーノート音階が使われる。「ミ」「ソ」「シ」が半音下がるブルーノート音階はジャズの基本でもある。半音下がったり、ビートやアクセントがずれる感覚は西洋音楽にはなかったもので、ジャズやブルースの非常に重要な特徴である。 しかし、ジャズにおいて、ブルースという言葉は音楽スタイルの意味だけではなく、あらゆる意味やニュアンスで使われているのだ。「ブルース・フィーリング」「ブルージー」などの直接的な表現はもちろんのこと、単に「ブルース」だけでも、ソウル(魂、感情)やスピリットに近いような意味でいろんな使われ…