3.0批評家の評価も高く、世間の評判も良い映画が、じぶんにはぜんぜんだった──ということが、たびたびある。 まえにレビューしたユージュアルサスペクツやアメリカンビューティーはトマトメーターもImdbも高いがわたしは面白いと思わなかった。 ところが映画好きは内懐に葛藤を持っており「じぶんにはぜんぜんだった」としても「じぶんにはぜんぜんだった」とは明かしたくない映画──というものがあったりする。 たとえばガイリッチー。 玄人っぽさと男らしさに溢れたガイリッチーの初期作群は映画好きとしては「だいすき」と寄せておきたいところだ。 が、わたしにはロックストック~もスナッチも、あんまりピンと来なかった。 …