『ゲンロン17』に掲載されている東浩紀の論考「平和について、あるいは「考えないこと」の問題」について、簡単なメモをまとめてみます。文章全体は多くの側面をとても豊かに含んでいますが、その細かなところに踏み込むことはせず、論考全体についての大雑把なメモです。 論考の中心にある「平和とは考えないことだ」という主張は、非常にしっくりくるものでした。個人的には、コロナ時代における「健康とは考えないことだ」と同型の問題なのかも、という気もしています。僕自身はピラミッドのモデルで考えていて、戦争とか衛生とか生存に関わるレイヤーがピラミッドの基層にあって、ピラミッドを上昇していくと、生存という問題の忘却に基づ…