PerlによりApache APIへアクセスすることを可能とするApacheモジュール。mod_perlを利用すると、Perlを機械語に変換したあとメモリに常駐させ、かつインタプリタ起動のオーバーヘッドもカットすることができるので、CGIプログラムなどに比較して数倍〜数百倍高速に動作するアプリケーションを開発することができる。
巷ではmod_perlはCGIプログラムを高速化するための技術だという解説も時折みられるが、CGIプログラムを高速化させるという点はmod_perlのもつ特徴の一部に過ぎず、実際にはApache APIをPerlから利用することで、Apache内部の処理フェーズにフックする処理を実現できる、という点が本質である。
mod_perlを用いたウェブアプリケーション・プログラミングはPerlハンドラと呼ばれるハンドラクラスを用意し、そのクラスによって任意のクラスをディスパッチするという開発手法が主である。
しかし、既存のCGIプログラムのコードに一切手を入れずにmod_perlの高速化の恩恵をあずかりたいというニーズにこたえるために、Apache::RegistryやApache::PerlRunといったCGIプログラムをエミュレートするためのPerlハンドラが配布パッケージに含まれている。mod_perlでCGIを高速化する場合にはApache::RegistryやApache::PerlRun を用いる。
はてなのサービスはすべてmod_perlを用いて開発、運用が行われている。