2001年前後のエレクトロニック・ミュージック界は、90年代ラヴ・カルチャーの終焉とともに新たなポストレイヴの時代へと移り変わりつつありました。そんな中、UKテクノ界を代表する兄弟ユニット、Orbitalが送り出した『The Altogether』は、その時代背景を色濃く映す作品です。これまでのコンセプト性と比肩するようなストーリー性こそ希薄ですが、逆に「パーティーで聴けるエナジーと実験性の混在」を標榜し、自らの境界を曖昧にする挑戦的なアルバムとなりました。 アーティストについて アルバムの特徴 アルバムの個性 『The Altogether』全曲レビュー 1. Tension 2. Funn…