ステレオラブ
ロンドンのインディーバンド マッカーシーを解散したティム・ゲイン(ギター)がフランス人女性ヴォーカリスト、レティシア・サディエールと90年に結成した。二人は実生活でもパートナー(夫婦)。
その他のメンバーは メアリー・ハンセン('92〜 2nd ヴォーカル) アンディ・ラムゼイ('92〜 ドラム) モーガン・ローテ('96〜'01 キーボード)。その他は割とフレキシブル。
残念なことにメアリーは02年12月に交通事故で亡くなっている。
ステレオラブを初めて聴いたのはデトロイト郊外のカフェだった。 たぶん「ピンポン」だったと思う。 めっちゃツボって、曲が終わる前に店員さんにバンド名を聞いてメモった。 その頃ネットとかもなかったから検索とかも出来ず、即レコード屋さんに行ってこのCDを購入した。 エレクトロミュージックなのに、レトロで懐かしい響き。 昭和の最新家電みたいな、アポロ11号みたいな、小学校の夏休みになると見ていたスタートレックみたいな、中途半端な近未来感が何とも言えない良い味を出す。 多分お洒落な人たちにも人気があるんだろうな。 おフランスだし、ボサノバ色入ってるし。 でも実は歌詞は政治色が最強だ。 心地よい音に、耳に…
ラスト。2枚組の2枚目。ステレオラブのアルバム未収録曲はこんなにあったのか、と驚かされました。しかもどれもクオリティが高い。一貫したアンニュイな感覚と聴き手を突き放すようなインダストリアルな音。かつ人懐こいという離れ業を成し遂げる稀有なグループです。 ルーツにドイツのクラウトロック的なものがあるのは薄々感じてはいましたが、実際参加しているコンピレーションがそういったものだったりするのがそれを証明しています。しかも本盤は冒頭ブラジル音楽から始まってしまう。この振れ幅が素晴らしいし、どのテイストに持って行ってもステレオラブ印なところが凄いと思います。 こうして過去作品のリマスターが始まったというこ…
続いて98年発表の2枚組1枚目。音源は95年から97年のものとのことですが、どれもポップでいいですね。アルバムも『エンペラー・トマト・ケチャップ』から持っているので、テイストもお馴染みになって来ました。少し楽曲が複雑化したかな。 「ジュールス倶楽部」で観たステレオラブの佇まいはモダンなヨーロピアンのようで、まるで大正期の女性のような印象を残しました。フロントの女性2名がイメージを決定づけるビジュアルになっているんですね。ティム・ゲインらしきギタリストは後ろで懸命にストロークをかましていましたが、この実験室加減がとても微笑ましい。 丁度本盤の音源もその時期の頃のもので、やはり活動として乗っていた…
ステレオラブBOXの2枚目は95年のリリース。音源は92年から93年のものとのことで、この辺りも完全なミッシングリンクです。初期音源というのは荒々しいイメージとどマイナーな暗さを警戒して、というより端的に情報がなくて手を出していない時期の音です。基本的にずっとギターが鳴っているイメージ。実験的かというと中にはそういうものもありますが、基本はポップスです。ステレオラブは生来がポップス志向なので、あまり深みにハマる音楽は作らない。その辺りがいいですね。 90年代初頭は何度も書いた通り音楽的には暗黒の時代で、情報から取り残されていた環境にありました。しかし、95年以降のネット時代を境にそうした環境は…
ティム・ゲインがステレオラブのリマスターを始めたということで、第一弾がレアトラック集のボックス。ここ最近、久々にステレオラブを聴き返したりしている中で、Radio Samamotoでも選曲されたりジュールス倶楽部でも出演シーンを見かけたりと、妙にステレオラブが引っかかって来ていた最中でしたのでちょうど良い再発となりました。 4枚組ですが、1枚目は92年のリリース。初期音源は基本的に持っていないんですが、もうすっかりステレオラブですね。基本線はポップスなのでどんなに暗くてもどんなにオルタナティブでも安心して聴けるのはきっとボーカルが女性だからなんじゃないかと思います。 独特のフレンチポップ風なボ…
テンポ以外のやり方で疾走感を感じさせてくれる一曲です。
強烈にいいアルバムですね。3曲目の『The Free Design』を最初にPVで観た時には余りのカッコよさに震えました。 シカゴ音響派と言われた時代はすっかり過ぎ去りましたが、当時ジョン・マッケンタイア、ジム・オルーク等を迎えて満を持して発表された本作には恐らく本人達も並々ならぬ想いがあったことでしょう。モノクロームというよりセピア色の鋭い彫刻のような音像。フレンチ・ポップのような女性ボーカルとも相俟って不動の地位を今後築くかと思われた絶頂期の作品です。 ステレオラブはここを頂点として既に実質的な活動停止状態。現時点での最新作にもここまでの鋭さは感じられません。それでも本作の評価が揺らぐこと…
活動休止していたはずのステレオラブから新作が届いた。前作でかなり曲を作りためていたようで、今回はその姉妹作のような趣。質感もあまり変わらない。しかしとりあえず目出たい。活動続けて欲しいなあ。 前作『ケミカル・コーズ』で70のリズム・パターンを作ったそうで、今回のアルバムでは1曲の中でリズムが変わる曲が多い。その辺は相変わらずスリリングだが、基本的に生音の比重が高い方が恍惚度が大きい。ただ音色がポコポコしているので、軽めに響いてくる。名作『ミルキー・ナイト』の頃のようなジャズっぽい音響派のような堪らなくカッコいい風情は左程望めないが、それでも「やってる、やってる」という感じ。レトロ・フューチャー…
ステレオラブ待望の新作。これはカラフル! 曲が短い!2分くらいの曲がひしめいている。基本はミニマルだが彩りが鮮やかなのはリズムの強さとアレンジの華やかさが原因だろう。どの曲も同様に粒が立っていて、これといった傑出がないのが逆に調子のいい証。アルバムを通してアッパーな感覚が続いていく。 解説を読むとこの4年の間に色々とあったようだが、最終的に出来上がったトラックは外を向いている。『ミルキー・ナイト』の頃の密室感ある構築音楽もいいが、今回のような方向もありだ。しかも連続で畳み掛けてくる。 元々好きな人が益々好きになるようなアルバムだ。
学生にもどりたい。 なににもおわれていないお昼の日差しのなかで、気ままにスーパーに買い物にいくのだ。 かえってきたらapple musicですきな音楽をさがし、(anderson paak, frank ocean, arcade fire, css, stereolab, 2016年と2000年の音楽たち) ひまだから大学の図書館をさまよう。 なにもなかったが、それゆえにとてもナイーブで大切な時間だった。
以前から言っていた自分の音楽遍歴です。いざ、書いてみると、あのバンドを書き忘れたとか、色々と出てきました。それらは、また別の機会にでも書きますね。やはり、The Stone Rosesと出会いが大きかったことを改めて実感してしまった。 私の音楽人生で最初に買ったレコードが、井上陽水 ”ライブもとり道” であった。そこから音楽に目覚めて、ラジオCMでアリスの谷村新司が “モーリスもてばスーパースターも夢じゃない” の合言葉でフォークギターを手にする。Fコードを押さえるのに必死で練習していた。下手くそながらも、同級生3人でフォーク擬きのバンド・シュプレヒコールをやっていた。バンド名だけは、イケてる…
このブログではあまり個人的に好きな音楽の情報をまとめたり、好き勝手な感想を述べる。文章の練習場所兼個人的音楽備忘録である。 その時々でリリースされた最新の作品についてあれこれ言っていくものと、個人的に好きだがあまり情報が日本語でまとめられていない(少なくともネットであまり見つけられなかった)作品、バンドについてもまとめていく予定である。とりあえず今考えている予定は以下。 ・WomenとChad Vangaalen、カルガリーのポストパンクについて これは割と包括的に描く予定 今のところ全4回想定 ・DusterとHelvatia Numeroの再発が出たため、情報をまとめるよりは好き勝手感想を…
今年一年を振り返ってみると去年に比べライブに足を運んだ回数は増えたけれど夏フェスに行かない自分としては“良さげ”な外タレは夏フェスに集中しており結果としてほとんど国内アーティストを観ていた印象がある。そんな中、今年下半期からジャズの旧譜ばかり聴いていてそのきっかけになったのが今年観た数少ない来日公演の一つであるBRUNO PERNADAS。 外タレライブは一昨年のEZRA COLLECTIVE以来。久々に感動が戻ってきたような気がした。実は以前にこのブログにて彼らのことをチラッと取り上げたことがありその時の印象通り相当ライブ数をこなしてきているのが分かるくらいバリバリのライブバンドだった。音楽…
2022年にリリースされた私的ベストアルバムです。 例年通りめちゃめちゃ偏ってます。 番号振ってますが順位等はありません。順番はアルファベット順です※批評ではなく、ベタ褒め記事です 1. Alfie Templeman 『Mellow Moon』 英ベッドフォーシャー、カールトン出身のSSWによる1stフル。 ポップな曲からタイトル通りメロウな曲まで幅広く収録されていますが、全体的に軽やかでスッキリとしていてとても聴きやすい印象。80'sを感じさせるちょっぴりレトロなシンセやギターの音がバシバシ鳴っているんですが、現代的アレンジへの洗練され具合がすごい。なんという瑞々しさ。アルバムとしての完成…
病気をし、給料も2か月ほど大幅減 小遣いも大幅減 売れるやつもほんまの貴重盤しかない状態に もう、新譜をなにからなにまで買うようなことはなかなかできなくなりそうだ 一年ちょい前?、McCarthyのセカンドのアナログによるデラックスリイシューを買うその時に発売されてたのを知らずに後悔してたファーストの同じくデラックスリイシュー盤がたぶん限定で復活ポスター付いてるし即予約 が、再発なためか、しっかり品番が違ってたのとジャケのアートプリントがない条件?みたい ま、ナンバリングあるし、いっか デモとかあってもいいと思うんやけど売れない時期のインディー系らはデモとかほぼお目にかかれないよね あるのかは…
なんか4ADの記事前半からのCocteau Twinsに流れた時と似たような要領で、4ADの記事後半が一旦書き終わった段階でDeerhunterについてもある程度まとまったことを書いておこうと思ったので、それが今回の記事になります。一応、この記事の後に弊ブログで何度も取り上げてきた大好きなアルバム『Halcyon Digest』の単独記事を書いて、それで一連の4AD関係記事は完結、という予定です。 Deerhunterも出てくる4AD記事の後半は以下のものになります。 ystmokzk.hatenablog.jp この記事と似たような流れでできているCocteau Twinsの記事はこちら。と…
これ実は、制作動画と完成静止画で違いがあるのだ! 完成して、静止画を何枚か撮影した段階で線が足りないことに気付いた。なので書き足したのである!! PENG! [Analog] アーティスト:STEREOLAB TOOPU Amazon
ギターロックがアツい週 音楽Podcast番組「All Songs Considered」による新アルバム定点観測。2022年9月2日配信分から、ねじまきおすすめの曲をお届けします。 New Music Friday: The best releases out on Sept. 2 : All Songs Considered : NPR ギターロックがアツい週 Psalm One X Custom Made — Bigg Perrm Megadeth — The Sick, The Dying... And The Dead! Living Hour — Someday Is Today …
もちろんヴァイナルを買う。先週にBandcamp Fridayがあったことをすっかり失念して注文が遅れてしまった。 Pulse Of The Early Brain [Switched On Volume 5] by Stereolab
音楽の泉 クラシック音楽の入門番組として1949年に放送を開始、今日まで数多くの名曲を紹介してきました。ゆったりと流れる時間のおともに、「音楽の泉」でクラシック音楽をお楽しみください。https://www4.nhk.or.jp/P685/ レスピーギの「ローマの松」 放送日: 2022年 8月28日(日)放送時間: 午前8時05分~午前8時55分(50分)解説: 奥田佳道 楽曲 交響詩「ローマの松」レスピーギ:作曲(管弦楽)ボストン交響楽団(指揮)小澤征爾(21分39秒)<ユニバーサル UCCP-9575> リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲レスピーギ:作曲(弦楽合奏)ボストン交響…
※個人の主観的感想です。怒らないでください。 ※通しで一度聴いた時点でのメモ書き程度です。 Sky Girl: Compiled by Julien Dechery and DJ Sundae / V.A. 幽霊抱きしめて / HASAMI group metamorphosis2 / HASAMI group 人で無い音。 / アメリカ民謡研究会 Oneironaut / Local Visions 20/20 / スカート カフェオまったりクリスマスコンピ / V.A. トウホウファンクラブ / Sound CYCLONE V4 / ALTZ 悪いことしようぜ EP / HASAMI gr…
7:00-10:00 WONDERS! (平野聡) Omoinotake / One Day 奇妙礼太郎 / たまらない予感 髭 / それではみなさん良い旅を! DJみそしるとMCごはん / ジャスタジスイ 米米CLUB / sure danse Sofia Carson / It's Only Love, Nobody Dies 快速東京 / ごはん フラワーカンパニーズ / 絶賛公開中 D.W.ニコルズ / カレーのルウ 折坂悠太 / さびしさ 矢野顕子 / ごはんができたよ Homecomings / i care 久保あおい / 独り言 LOVE LOVE LOVE / 嘘のつき方 S…
トルコのSTEREOLAB?KHRUANGBIN?60~70年代の中東モダーン音楽をヒントにしているというミステリアスな英国の男女デュオ2019年デビューアルバム!時間と空間をベールに包む魅惑の「ベリー」ダンスミュージック。〈特選帯〉