ステレオラブ
ロンドンのインディーバンド マッカーシーを解散したティム・ゲイン(ギター)がフランス人女性ヴォーカリスト、レティシア・サディエールと90年に結成した。二人は実生活でもパートナー(夫婦)。
その他のメンバーは メアリー・ハンセン('92〜 2nd ヴォーカル) アンディ・ラムゼイ('92〜 ドラム) モーガン・ローテ('96〜'01 キーボード)。その他は割とフレキシブル。
残念なことにメアリーは02年12月に交通事故で亡くなっている。
こんばんは。キタダハルキです。 今日は歯医者通い…相変わらず、過緊張によるストレスでやられ気味になりそうなんですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。 本日はTSUTAYA店舗レンタル日記。やりたいと思います。 今日のキーワードは…【ここは底なのか、天井なのか】。 それでは、レビューしていきたいと思います。
最近ステレオラブの諸作をずっと聴き返しているんですが、初期の作品は『エンペラー・トマト・ケチャップ』までしか遡っていなかったので、まずはそのひとつ前の本作を手にしました。94年リリース。 ステレオラブは一連の作品がデラックス・エディションで再発されていて、当時手にするか非常に迷いました。そうこうしている間に『エンペラー・トマト・ケチャップ』のデラックス・エディションは日本盤が売り切れてしまっていて、少し残念。ただ、本当にそこまで必要なのか、と問いただすためにもまずは初期作品を聴いてみることにしました。 まだジョン・マッケンタイアの魔法はかかっていないので、基本的なテイストはギターが鳴り続けるア…
おはようございます。 💿The Police - Synchronicity (1983) 💿King Crimson - Three of a Perfect Pair (1984) 💿BUMP OF CHICKEN - ユグドラシル (2004)👀 💿Stereolab - Cobra and Phases Group Play Voltage in the Milky Night (1999)👀 雨が凄い!靴ごとぐしょぐしょにして帰った高校時代を思い出します。強風だと傘はほとんど意味ないので(でもさしてはいた)、もう全身大濡れ。実質着衣泳。たぶん1年に1回以上は大雨に見舞われてました。教…
ステレオラブを初めて聴いたのはデトロイト郊外のカフェだった。 たぶん「ピンポン」だったと思う。 めっちゃツボって、曲が終わる前に店員さんにバンド名を聞いてメモった。 その頃ネットとかもなかったから検索とかも出来ず、即レコード屋さんに行ってこのCDを購入した。 エレクトロミュージックなのに、レトロで懐かしい響き。 昭和の最新家電みたいな、アポロ11号みたいな、小学校の夏休みになると見ていたスタートレックみたいな、中途半端な近未来感が何とも言えない良い味を出す。 多分お洒落な人たちにも人気があるんだろうな。 おフランスだし、ボサノバ色入ってるし。 でも実は歌詞は政治色が最強だ。 心地よい音に、耳に…
ラスト。2枚組の2枚目。ステレオラブのアルバム未収録曲はこんなにあったのか、と驚かされました。しかもどれもクオリティが高い。一貫したアンニュイな感覚と聴き手を突き放すようなインダストリアルな音。かつ人懐こいという離れ業を成し遂げる稀有なグループです。 ルーツにドイツのクラウトロック的なものがあるのは薄々感じてはいましたが、実際参加しているコンピレーションがそういったものだったりするのがそれを証明しています。しかも本盤は冒頭ブラジル音楽から始まってしまう。この振れ幅が素晴らしいし、どのテイストに持って行ってもステレオラブ印なところが凄いと思います。 こうして過去作品のリマスターが始まったというこ…
続いて98年発表の2枚組1枚目。音源は95年から97年のものとのことですが、どれもポップでいいですね。アルバムも『エンペラー・トマト・ケチャップ』から持っているので、テイストもお馴染みになって来ました。少し楽曲が複雑化したかな。 「ジュールス倶楽部」で観たステレオラブの佇まいはモダンなヨーロピアンのようで、まるで大正期の女性のような印象を残しました。フロントの女性2名がイメージを決定づけるビジュアルになっているんですね。ティム・ゲインらしきギタリストは後ろで懸命にストロークをかましていましたが、この実験室加減がとても微笑ましい。 丁度本盤の音源もその時期の頃のもので、やはり活動として乗っていた…
ステレオラブBOXの2枚目は95年のリリース。音源は92年から93年のものとのことで、この辺りも完全なミッシングリンクです。初期音源というのは荒々しいイメージとどマイナーな暗さを警戒して、というより端的に情報がなくて手を出していない時期の音です。基本的にずっとギターが鳴っているイメージ。実験的かというと中にはそういうものもありますが、基本はポップスです。ステレオラブは生来がポップス志向なので、あまり深みにハマる音楽は作らない。その辺りがいいですね。 90年代初頭は何度も書いた通り音楽的には暗黒の時代で、情報から取り残されていた環境にありました。しかし、95年以降のネット時代を境にそうした環境は…
ティム・ゲインがステレオラブのリマスターを始めたということで、第一弾がレアトラック集のボックス。ここ最近、久々にステレオラブを聴き返したりしている中で、Radio Samamotoでも選曲されたりジュールス倶楽部でも出演シーンを見かけたりと、妙にステレオラブが引っかかって来ていた最中でしたのでちょうど良い再発となりました。 4枚組ですが、1枚目は92年のリリース。初期音源は基本的に持っていないんですが、もうすっかりステレオラブですね。基本線はポップスなのでどんなに暗くてもどんなにオルタナティブでも安心して聴けるのはきっとボーカルが女性だからなんじゃないかと思います。 独特のフレンチポップ風なボ…
テンポ以外のやり方で疾走感を感じさせてくれる一曲です。
強烈にいいアルバムですね。3曲目の『The Free Design』を最初にPVで観た時には余りのカッコよさに震えました。 シカゴ音響派と言われた時代はすっかり過ぎ去りましたが、当時ジョン・マッケンタイア、ジム・オルーク等を迎えて満を持して発表された本作には恐らく本人達も並々ならぬ想いがあったことでしょう。モノクロームというよりセピア色の鋭い彫刻のような音像。フレンチ・ポップのような女性ボーカルとも相俟って不動の地位を今後築くかと思われた絶頂期の作品です。 ステレオラブはここを頂点として既に実質的な活動停止状態。現時点での最新作にもここまでの鋭さは感じられません。それでも本作の評価が揺らぐこと…