仮想機械のGUI管理ツール。Virtual Machine Managerの略。Redhatを中心としたオープンソースプロジェクト。 各種仮想機械の制御を抽象化するlibvirtをベースとして使っているので さまざまな仮想機械(Xen, Qemu, KVM)を管理することが出来る。 比較的小さな規模の仮想機械を管理することを目標として作られており、ネットワーク越しの管理などは弱い。
1. 細々とした予備知識 1.1 Qemuのデバイスエミュレーション 1.2 QemuのCPUエミュレーション 1.3 Qemuのスレッド 2. 追加のI/OスレッドとAioContext 2.1 追加のI/Oスレッド 2.2 AioContext 2.3 Big Qemu Lock 3. AioContextの各種イベント処理 3.1 AioHandler 3.2 event_notifier 3.3 タイマー、Bottom half 3.5 スレッドプール 執筆者 : 箕浦 真 こういう 仕事をしていると、ときどきQemuの仕組みや内部動作をお客様に説明する必要があることがあるが、そういう…
動機と目的 リモートから、ext4 のrepair や lvm のりサイズをやりたい。 デュアルブートにしておいて、いつでもFSCKをかけられるようにしておきたい。 そのため、GRUBメニューで起動するOSを切り替えたい。 いちいち、USB起動のディスクを差し込みに行くのがめんどくさいうえ、物理的に接触が必要で遠隔から操作できないのが不便極まりないのである。 リモートFSCKの実現手法 デュアルブート環境と、シリアルコンソール環境を併用し実現する。HDD内部を、複数のパーティションに分割し、OSを複数入れておく。GRUBは一つインストールする。GRUBメニューから起動OSを選ぶ。GRUB操作は…
kvm/qemu でCDROM内のカーネルを起動する カーネルにオプションを渡して起動したい。シリアルコンソールで画面を出したい。と思った。virt-manager でどうやるのか、virt-install 起動時にどうするか、迷ったのでメモを残す。 virt-manager の画面での指定。 次のように、カーネルのファイルを指定する。 これで起動ができる。起動だけなので、インストールはCD-ROMを差し込む必要がある。 マウントの例 CD-ROMをマウントして mkdir mnt sudo mount -t iso9660 -o loop,ro debian-11.2.0-amd64-net…
登録日: 2022-12-06 更新日: 2022-12-06 ホストOS の「Xubuntu 22.04.1 LTS」にて、Flatpak で入れた Boxes (43.1) のヘルプをビルドすることで、 英語のヘルプを日本語化しました。 - 以前の投稿で試したことですが、Flatpak 版なので勝手が少し違います。 ヘルプにある説明が日本語であれば、参照する機会が少しは増えるかな。 その備忘録です。 - - 使用したPC は「ASUS Chromebox CN60 」で、プロセッサは第4世代の「Intel Celeron 2955U 」です。 「UEFI 立ち上げ」のPC です。 - (注…
LXCコンテナの中に、KVM仮想マシンを動かせる環境を作り、ついでにProxmox VEも入れる 検証は Nested KVM で試したので、実際は KVM on LXC on KVM だったりする 背景 検証環境 KVM ホスト化 方針 コンテナの作成と健全性確認 コンテナ定義ファイルの修正 コンテナの再起動と健全性再確認 Proxmox VE 化(おまけ) 結果 まとめ 背景 我が家には、常時稼働の本番用のサーバと、必要な時に電源を入れる開発用のサーバがある。前者は Debian11 + LXC で、後者は Proxmox VE (KVM+LXC) で運用している。 ちょっとした検証等は常…
virshコマンド で他サーバーを扱いたい virsh コマンドで自ホストではなく、SSH経由で別サーバーを扱いたい。 virt-manager ができるんだから、virshコマンドでもできるはずだ。と考えて調べたら解決策があった。。 解決策 / 環境変数を使う。 LIBVIRT_DEFAULT_URI ローカルの場合(デフォルト) LIBVIRT_DEFAULT_URI=qemu:///system #{cmd}` たとえば、SSH経由で別サーバーに接続する場合 ## 環境変数に追加 export LIBVIRT_DEFAULT_URI=qemu+ssh://takuya@10.1.1.1/…
登録日: 2022-10-06 更新日: 2022-10-07 ホストOS の「Xubuntu 22.04.1 LTS」にて、APT で入れた Boxes (42.2) のヘルプのみをビルドして、 英語のヘルプを日本語化しました。 - 前回の投稿で試したことを、本番で試しました。 その備忘録です。 - - 使用したPC は「ASUS Chromebox CN60 」で、プロセッサは第4世代の「Intel Celeron 2955U 」です。 「UEFI 立ち上げ」のPC です。 - (注)リンクを戻るときはブラウザの左上の「←」をクリック - - 目次 - 以前の作業: PC (SSD) に「…
私はアプリケーションや環境構築のテストをするときにOpenStackインスタンスの上で実行するのをよくやります。 単純なアプリケーションを実行したり、kubeadmなどを使ってKubernetesクラスターを動かして色々な実験をしたり、DockerやPodmanコンテナーでアプリケーションを動かしたり様々です。 MIRACLE LINUX 8.4がライセンスフリーになったこともあって、MIRACLE LINUXをコンテナーやOpenStackで使ってみたいなと思いました。 オフィシャルにはそのようなイメージは提供されていないので、今回はOpenStackイメージをハンドメイドで作ってみたのでこ…
登録日: 2022-09-29 更新日: 2022-10-03 ホストOS の「Xubuntu 22.04.1 LTS」にて、バージョン「42.3」 のソースを使い、「Boxes」をビルドしました。 - APT で入れた Boxes (42.2) の場合、「UEFI オン」の設定が可能になりましたが、ヘルプにある「操作説明」が表示されず、代わりに「ヘルプセンター」(KHelpCenter) 画面が表示されました。 (→後で原因が判明。こちら を参照) - また、最新の「43.0」はビルドできても、「libsoup2.4」と「libsoup-3.0」が混在してコアダンプになるので、 起動できませ…
登録日: 2022-09-05 更新日: 2022-09-28 前回、「Xubuntu 20.04.5 LTS」に VirtalBox とは別の仮想環境として、APT で「Boxes」 をインストールしました。 その「Boxes」にて、「Xubuntu 22.04.1 LTS」のボックス(ゲストの仮想マシン)をインストール。 そのボックスに「Boxes」(42.2) をインストールして、そのバージョンの「ヘルプ」の日本語化を行いました。 (動作確認は、ホストOS の「Xubuntu 20.04.5 LTS」の「Boxes」で実施) - その備忘録です。 - - 対応バージョン: Boxes (…
登録日: 2022-08-23 更新日: 2022-09-06 前回、「Xubuntu 20.04.5 LTS」に VirtalBox とは別の仮想環境として、APT で「Boxes」 をインストールしました。 その「Boxes」にて、「ヘルプ」が英語のままだったので、日本語化パッチを作成してみました。 - その備忘録です。 - - 対応バージョン: Boxes (3.36.5) 「Xubuntu 20.04.5 LTS」の「Boxes」のヘルプを日本語化できます。 $ apt list gnome-boxes gnome-boxes/focal-updates,now 3.36.5-0ubu…
3回目でついに勝ちました。 この記事には若干の感情があります。苦手な方はご注意を。 それではどうぞ。 事の始まり わたしは2回LinuxでVRCをやろうとしてあんまりいい感じの環境が作れずWindowsに生活の半分ぐらいを侵食されていたArchLinuxユーザーです。 その生活は唐突に終わりを迎えました。それは2022年7月27日のことです。ヤツが来た。 別に熊をPCに入れることに抵抗はないんです。ゲームやるのでなんならもう入ってます。でも何かが許せなくて、それでVRCのアプデを止めて、再起動して、色々壊れてるのを放置して使ってたArchLinux環境を直しはじめたんです。 そんな時EAC存在…
登録日: 2022-07-31 更新日: 2022-09-06 前回、「Xubuntu 20.04.4 LTS」に VirtalBox とは別の仮想環境として、Flatpak で最新の「Boxes」 をインストールしました。 その「Boxes」にて、「ヘルプ」が英語のままだったので、日本語化パッチを作成してみました。 - その備忘録です。 - - 対応バージョン: Boxes (42.3) Flatpak 版の「Boxes」のヘルプを日本語化できます。 Flatpak 版の「Boxes」の情報(使用コマンド、イメージの場所)も追記。 - - 使用したPC は「ASUS Chromebox CN…
登録日: 2022-07-27 更新日: 2022-08-16 前回、VirtualBox に、RHEL クローンで、最新の 「Rocky Linux 9.0」の「Xfce」デスクトップ をインストールしました。 - 個人として Linux のブログを書いているので、メインマシンには、色々なLinux ディストリビューションをインストールするための仮想環境が必要です。 「VirtualBox」のホストOS は「Ubuntu 系」が(個人的には実績があるので)安心です。なので、今までは「Xubuntu 20.04.4 LTS」をメインにしていました。 - 今回は、「Rocky Linux 9.0…
1. 経緯 2. インストール後の初期設定 2.1 Metapackages のインストール 2.2 Nvidia driver のインストール 2.3 日本語入力 2.4 Chrome のインストール 2.5 KVM のインストール 2.6 Docker Engine、Docker Compose のインストール 2.7 VSCode のインストール 2.8 Git と GitHub まわりの設定 2.9 KVM で仮想マシンを作成 2.9.1 Metasploitable3 の仮想マシンの作成 2.9.2 IPアドレスの固定 (Ubuntu) 2.9.3 IPアドレスの固定 (Window…