矢沢永吉「メガヒットが欲しくないなんて言うやつは嫌いだ」
はてなでテレビの土踏まずさん、てれびのスキマさん。私が尊敬しているお笑いブロガー2人が、それぞれ矢沢永吉について書いていました。
どちらも興味深く、とても感銘を受けました。
そこで、私もちょっと便乗させてもらって、「矢沢永吉の忘れられない言葉」を紹介させて下さい。雑誌『日経エンタテインメント!』で、桑田佳祐がインタビューのなかで引用していた言葉です。
桑田佳祐「ヒットチャートの中にいることはやはり特別な意味がある」
『日経エンタテインメント!』2000年12月号(日経BP社)。
当時の状況を簡単に説明すると、サザンオールスターズの『TSUNAMI』が大ヒットした年であり、フジテレビで「桑田佳祐の音楽寅さん」が始まった時期でもあります。
桑田「実は『オリコン』なんていう雑誌を、毎週見てるんですけど(笑)。ベスト10のチャートを見てると、1位が浜崎あゆみ、ミスチルが2位で、3位がレディオ・ヘッドっていう週があったんです。すごいですよね、この国の音楽状況は。まさに文化の幕の内弁当になった。」
さらに、
桑田「でも20年以上やってきて変わらないのは、ヒットチャートの中にいることはやはり特別な意味があるっていうこと。20位にいるよりも、2位か3位にいた方が絶対に何かできるんですよね。この間矢沢(永吉)さんがインタビューで『メガヒットが欲しくないなんて言うやつは嫌いだ』って言ってましたけど、それは本当だと思うんですよね。」
桑田佳祐と矢沢永吉のストレートで嘘のない言葉に心打たれました。
「チャートなんて気にしない」「自分たちのやりたい音楽をやるだけ」「分かる奴だけ分かればいい」というスタンスに格好よさを見出していた己の刷り込みを、この言葉によって打ち砕かれたのを今でも記憶しています。
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