絶叫機械

造形する脚本家、麻草郁のブログ。

二匹のこうさぎが話すウェ…ブログ?

「今日ね、見たよ、ジェージェーとかいう雑誌」
「ああ、2ちゃん用語が出た奴か、キターとか書いてあんでしょ」
「あと波田陽区の『ですから!』ね。」
「隣に住んでるお兄ちゃんが『JJって雑誌を心底嫌いになった』って言ってましたが」
「何言ってんの、JJ読者なんて全員2ちゃんねらだよ!知らなかったの?」
「知らないよ、そんなこと……じゃあ『ですから!』は、なんなの?」
「ドリフトウッドの綾川さんがid:farrah:20050124で書いているとおり、誰でも使える便利な可愛い道具ってことだよ。……曲解かな……」
「まァ、うちらと同じってことだね、便利動物」
「はい、次の話題。ビビビビビ!鬼太郎実写ドラマ化!(id:kamuraco:20050127#p1より)」
「……思わずぽわーんってなっちゃった!今年は妖怪ブームを作るつもりですかよ、無茶だなァ」
「怪獣ブームのあとは妖怪ブームが来る、というのが世の慣わしですからね」
「怪獣ブームがいつ来たのか教えてほしいもんだな」
ウルトラマン実写化したじゃん」
「ブームかなあ、それ。『ゴジラファイナル』は一部でブームを巻き起こしましたが」
「そうそう!そういう意味だと、ホラ、デビルマン
「……」
「と、いうわけで、こうさぎのちほらと」
「ちほるがお送りしました、また明日!」
*このエントリはこうさぎの“ちほら”と“ちほる”が書きました。

ちなみにこうさぎの…というのはid:gotanda6:20041119#rokuro参照。やってみてわかったけど、これって単なるバーチャ…ルネットアイド…ルですね。なつかしいな。怪獣ブームのあとには妖怪が……というのは、映画秘宝の怪獣特集号の編集後記にあったネタ。だった気がする。こういう形式をやりたかっただけなので、本文のパクリ度合いは目を見張るものがあります。

『塵クジラの海』

ブルース・スターリングの処女作。
結構前に読んだんだけど、机を片付けたら出てきたので再読。
「好きなものを全部入れた」と言うだけのことはあって、ドラッグと恋愛のグチャグチャハードコアロマンスが、奇妙な惑星の、塵の海で繰り広げられる怪作。皮膚が弱いから、人間とキスをすると炎症を起こす女コウモリ人間というのが出てきて、血に興奮したり、赤くはれ上がった顔で泣きながらしたりする。
「なのさ」文体を受け入れられる、むしろ好き、って人なら、かなり楽しめます。
 なのさ文体とは「それが人生なのさ」といった、日常会話では使わないような言葉の使用法。いわゆる"翻訳文体"の雰囲気をかたちづくる。特に日本的ではない世界を描くのに「日本語ではあまり聞かない用法」というのは、有効なようだ。それが絵空事である、うそであるという安心感を読者に与えるからなのかもしれない。
例:「あれは犯罪行為だった。だが、あのときは必要なことに思えたのさ」
参照

こういう現実との対応の薄い表現を安易に使うと、その書き手が現実からいかに離れたところで物を書いているかが露骨に証明されてしまうのではないか。
山形浩夫『言語表現の現実味』よりhttp://cruel.org/other/wordreal.html

山形せんせいサイトが移転していた。

なので、リンクを直した。あと竹田君の書いた、シグルイのセルフ・フェラシーンが醸し出す不気味な間についての興味深い考察id:naph:20050122を読んで、そうだなあ、って思ったよ。両者に関係はない。